世界1位 1915 オーストリア フランツ ヨーゼフ1世 4ダカット 金貨
図柄表：アルフォンソ13世\r図柄裏：スペイン王国紋章\r発行地：スペイン王国マドリード王立造幣局\r発行年：1888年\r彫刻師：Gregorio Sellán González\r銘文表：ALFONSO XIII POR LA G. DE DIOS 1888 G · S ·\r銘文裏：REY CONST.L DE ESPANA M·P· 5 PESETAS ·M·\r額　面：5ペセタ\r材　質：銀（.900）\r直　径：37.0*2.0 mm\r重　量：25.0 g\r分　類：KM-689; Cal-12\r状　態：NGC AU58\r\r1888年にスペイン王国マドリード王立造幣局で発行された5ペセタ銀貨。アルフォンソ13世の第一肖像とスペイン国章を描いている。\r\r世界的に類例をほとんど見ない赤子の肖像を描いた珍しいコインで、父王の急死に伴い彼が誕生前から王位を継承していた背景に基づく。\r\rかつてスペインは世界中に植民地を有する大帝国であり、ヨーロッパ最強の国家として君臨していた。スペインの栄光と繁栄を伝える一枚。アルフォンソ13世はアルフォンソ12世の子で、誕生と同時に王位を授かった。幼少の王に国家が統治できるはずもなく、実権は彼の母マリア・クリスティーナに握られていた。\r\r成人すると英国旅行の際にヴィクトリア女王の孫ヴィクトリア・ユージェニーと出逢い、二人は後に結婚する。だが、この結婚は一筋縄にはいかなかった。ユージェニーは英国国教会の所属であり、この結婚にあたって夫アルフォンソ側のローマ・カトリックに改宗しなければならなかったからである。当然、英国国民の一部が彼女の改宗に反発した。\r\rまた、二人の結婚式当日のパレードで爆破テロが一人の男によって行われた。首謀者はマテオ・モラレスという人物であり、彼は逮捕される前に自害したが、この爆破テロによって警備兵及び観衆が犠牲になり、総勢31名が命を落とした。アルフォンソとユージェニーは無事であったが、この事件は新婚の二人にとってはかなりショッキングなものだった。\r\rその後、第一次世界大戦が没発すると、スペインは中立の立場を採った。その背景には彼の母クリスティーナがオーストラリア王家、妻ユージェニーが英国王家の血を引く兼ね合いがあった。この中立体制でスペインは物資の供給に徹した。その結果、軍事特需起こり、スペインは経済的に潤うこととなった。